1. 第七の封印
とにかく「白」と「黒」が印象的。モノクロとはただの白黒(カラーレス)映画ではなく、最も鮮やかな色である白と黒を使った鮮烈なカラー映画であると教えられた作品。光と闇、チェス、死神の顔とマント、旅芸人の衣装・・・この白と黒の対比は生と死の象徴であると思う。「人生に意味はあるのか?」この永遠の問いに対して、この映画の答えは「No」であり「生きることは虚無である」と言っているのか?救いようのない中にも、夫婦だけが唯一の救いとされているのは?スッキリ感は全く無いのに、映像もストーリーも妙に心に残り、いつまでも忘れられない一作。 10点(2003-04-15 21:41:20) |
2. サンセット大通り
50年以上昔の映画とはとても思えない!本当に素晴らしい!ハリウッド内幕物の原点。D・リンチも敬意を示す一作。 10点(2003-02-18 20:27:23) |
3. パリ、テキサス
奇跡的映画!移り気な私のベスト10に常に入っている映画。 10点(2003-02-08 01:00:47) |
4. 天国と地獄
流石としか言いようの無い出来!犯罪物の全てがここにあると思う。最初の一時間は、全篇ひとつの部屋での展開だが、各人の描写が見事で全く飽きない。その後、話が犯人の捜査に移っても、この手の作品にありがちな、変に奇をてらった演出も無く、それでいて事件の核心に迫って行く過程を丁寧に見せ、適度な緊張感を与えてくれる。 10点(2003-02-03 20:13:30) |
5. JAWS/ジョーズ
劇場で観て、初めて衝撃を受けた映画です。子供の頃、私の伯父さんが映画館に勤めていて、よくただで入れてもらったのでしょっちゅう映画を観ていたのですが、これは子供心に本当に怖かったのを憶えています。その頃、私の家は海から数分というところにあったため、毎年夏には毎日と言って良いほど泳ぎに行っていたのですが、これを見てからは、しばらく海に入れなっかたほどです(笑)。 10点(2003-02-03 20:05:23) |
6. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
夏休み、登校日、花火大会、出店、クラスのマドンナ・・・少年時代、遠い日の記憶を鮮明に甦らせてくれます。小学校時代、女の子は体格も良く大人で、男の子はバカなことばっかりして。。。誰もいない夜のプールで泳ぐの、ほんと気持ちいいの知ってました?実は僕も小学生の時、自分の学校のプールに忍び込んで泳いだことがあるんです(笑)残念ながら、奥菜恵のような女の子とじゃなく、悪ガキ仲間とで、しかも誰かに見られてたらしく、次の日呼び出されて、先生におもいっきり怒られちゃったんですけど(大笑)ところで、横から見ると歪んでたりしますよね? 10点(2003-01-31 01:11:17) |
7. ブレードランナー
この映像、雰囲気だけで満点だが、それに加え、我々人類の永遠のテーマがここにはある。4年しか生きられないレプリカントを人間、それを創り支配するタイレルを神と見立てることで、「人間は何故生まれ、何のために生きるのだろう?」という問いに対するひとつの答えを解り易く表現している。これを普通の映画がやると、妙に宗教的になったり、哲学的になって全く理解不能になり、かえって混乱してしまう。そう、この映画は普通ではないのだ。 10点(2003-01-29 22:15:24) |
8. 七人の侍
外国人に「映画史上最高の作品は?」と聞かれたら。<市民ケーン>?<第三の男>?いやいや、日本人なら<七人の侍>と答えましょう! 10点(2003-01-29 21:39:59) |
9. カッコーの巣の上で
これは素晴らしい!ニコルソンの快演。ウィル・サンプソンをはじめ、脇役もめちゃくちゃ上手い。婦長の冷酷さには、本当に頭にきた!首絞めた時は、心の底から「ヤッチマエ!」と叫んでしまったほどだ。ほぼ精神病院の内部だけでの展開なのに、ありがちな不快感もなかった。 10点(2003-01-17 01:17:10) |
10. ジャッカルの日
派手さは無いのに、全篇ものすごい緊張感!暗殺物の最高傑作!「殺し屋のくせに、段取り悪いぞ!」と突っ込む人も多いと思いますが、そんなにすんなりいったら映画じゃなくなっちゃいますから(笑)そこは目をつぶりましょう。 10点(2003-01-17 00:41:13)(笑:1票) |
11. ダンサー・イン・ザ・ダーク
実はミュージカル系は苦手なんですが、こんなにも魂を揺さぶられた映画は初めてです!でもある意味、二度と観たくない映画でもある。ビョークの神々しいまでの歌声は、より無常な世界を際立たせている。ミュージカルシーンが唯一の救いで、これが無かったら、と思うと恐ろしい。 10点(2003-01-17 00:24:33) |
12. スモーク(1995)
街角の名も無いタバコ屋、胡散臭い人達の全然珠玉でないドラマ、私はこういうのが好きだ!禁煙中の人にはツライ一本でしょう? 10点(2003-01-16 23:10:14) |
13. アパートの鍵貸します
シャーリー・マクレーンがとにかく素敵!「名作はいつまでも色褪せない」とは、この映画のためにある言葉だと思います。好きな人と、お酒飲みながら観たい映画です。 10点(2003-01-16 23:02:35) |
14. 道(1954)
大好きなロードムービーの金字塔!最後、涙など流したことも無いような、野蛮な男の大泣きは本当に心に響きます。「小石も何かの役にたっている」という台詞と、マシーナが目をくりくりさせながら吹くラッパの音色は、いつまでも頭から離れません。 10点(2003-01-16 22:24:24) |
15. ツィゴイネルワイゼン
誰が何時から死んでいて、誰が生きているのか?なんて解釈をいろいろ考えるのも楽しいけれど、この作品は鈴木清順監督の世界を、素直に楽しむのが最も粋な鑑賞方法だと思います。「何度聞いても、何と言っているのか分からない」これですから・・・最近、日本映画はほとんど観ないという人が多いようですが、この映画のように良い作品も沢山あるんです!ハリーポッターに並ぶのもいいですが、この作品は是非多くの人に観て欲しい一本です。ただ、これを観るのは、何本かの日本映画を観てからにした方が良いかも知れません。間違っても最初に観てはだめです!他がつまらなくなってしまう恐れが、大いにあるからです。尚、ハマリ易い人は気を付けて下さい。後戻りできなくなるかも知れませんから・・・ 10点(2002-12-16 14:24:30) |
16. ペーパー・ムーン
これぞロードムービー、最高!小憎らしい女の子、最高!聖書を売りつけるシーン、最高!チャップリンも大絶賛でしょう!? 10点(2002-12-11 22:25:28) |
17. しとやかな獣
面白れ~!終始団地の一室だけで展開されているのに、全く飽きさせない演出は素晴らしい。画もなんともフォトジェニック。人間って怖いですね~でもあんな生活できたら楽しいかも? 9点(2003-04-15 21:58:27) |
18. 穴(1957)
57年の日本映画に、こんな凄い作品があったんですね~テンポの良さ、展開の面白さ、どれも超一級です。上辺の斬新さだけを狙ったような今時の日本映画より、何倍も新鮮です。他の「穴」も良いけど、こっちもかなり良いよ~! 9点(2003-04-15 21:19:35) |
19. 風の丘を越えて~西便制
血縁ではなく、韓国口承芸能パンソリで結ばれた、父と義姉弟の激しく切ない人生劇場。「恨(ハン)」というキーワードを日本語で説明するのが難しいように、この映画の良さも言葉では上手く説明できません。是非観て下さい。オススメ! 9点(2003-02-26 00:06:06) |
20. 黒猫・白猫
前半そんなに良くないですか?確かに後半に比べるとパワーは弱いですが、前半に各登場人物を丁寧に見せ、しっかりキャラクター付けをしているからこそ、後半の結婚式シーンがただのドタバタにならないと思うのですが?それに私の場合は、全篇後半のテンションだとかえって辛いかなと思います。それにしても、相変わらずこの監督は映画らしい映画を作ってくれます。出演者のほとんどが素人のジプシーなのにあの迫力、凄い演出力です。 9点(2003-02-18 17:24:20) |