スパイダー の T・O さんのクチコミ・感想

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スパイダー の T・O さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スパイダー
製作国,,カナダ
上映時間104分
劇場公開日 2002-05-11
ジャンルサスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 なかなか面白い。サスペンス好きの人は必見。【※以下重要なネタバレあり】103分と短めの時間でスリリングに畳み掛ける展開がみもので、特に後半明らかになる新事実にはかなり驚かされた。今まで清楚なイメージで通してきたモニカ・ポッターが、自身のイメージをうまく活かして、大きな衝撃を与えることに成功している。モーガン・フリーマンは押さえ気味の演技で好演。普通、登場人物が教訓めいたことを言うとうっとおしいものなのだが、フリーマンの静かな語り口のおかげで、気に障ることは無かった。ストーリーには伏線に多少物足りなさを感じるのだが、後になって振り返ってみれば十分に納得のいく映画で、『ワイルドシングス』のような伏線も何もなしに無理やりにこじつけた低級な映画とは訳が違う。例えば、中盤あたりで清純派のモニカ・ポッターが“不純な”ものであるタバコを吸っていたことには違和感を感じたのだが、これも真相を知った後では暗示だったのではないかと取れるし、車のタイヤを狙って犯人の頭に当たるということは、角度が違うのだから素人が撃ってもまずありえないわけで、シークレット・サービスの人間なら尚更であり、モニカ・ポッターがわざと犯人を逃がしたということをここで気づいた人もいたかもしれない。ただ、多少気にかかった点がいくつかあった。一つ目は、子供が不自然なまでに賢すぎたこと。あの年で、あそこまで深く考えられるだろうか。特に納得できなかったのが、モニカ・ポッターを犯人だと見破ったこと。あの状況で、小さな子供が冷静に分析できるはずがない。もう一つは、マイケル・ウィンコット(なかなかの好演)とモニカ・ポッター、ビリー・バークとのつながり。ウィンコットの誘拐した後の動きは予測がつかないはずなのに、ポッターらに実に都合よく進んだ展開が気になった。また、三つ目として、ウィンコットのとった行動が、2年間準備したとは思えないほどあまりにも唐突且つ思慮にかけている点も腑に落ちない。それから、フリーマンがポッターを犯人と睨み、“1と8”に行き着くまでに突き止めた決定打がイマイチわからなかったのだが、これは原作を読んで確かめてみようと思う。これらのマイナス点を差し引いても、全体としては(自分的に)合格点を軽く越えた映画で、サスペンスの醍醐味を味わえた、満足の行く一本だった。
T・Oさん 8点(2002-11-02 01:20:12)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2003-03-15テキサス・レンジャーズ6レビュー6.23点
ストレンジャー(1996)3レビュー5.05点
ブレイド27レビュー6.20点
ラブ・オブ・ザ・ゲーム4レビュー5.40点
エンジェル・アイズ5レビュー6.37点
サイン3レビュー4.15点
ザ・チェイス5レビュー6.48点
サドン・デス(1995)4レビュー5.36点
タイムトラベラー/きのうから来た恋人6レビュー7.56点
リプリー5レビュー5.85点
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