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ストーリー自体は悪くない。だが、全ては人物描写と展開でぶち壊し。いくら少年が嘘ばかり言っていたからといって、「今回も嘘」とまともに取り合わない母親にはびっくり。自分の子供なんだから、嘘と真実ぐらい見抜けと突っ込みたくなる。父親のトラボルタは見抜いたのに。警察の愚鈍さも然り。殺人事件を目撃したと言っているのに、まともに調べもしないなんてちょっと信じられない。展開にはそれなりのスリルがあるのだが、ここも腑に落ちないことが多い。おかげで、リアルに見せているようで実に嘘っぽく見えてしまい、かなり醒めてしまった。ラストもお決まりの展開で、全く工夫が感じられない。この展開はもうゴマンと見た。加えて、母親が犯人の子供を身ごもっていたことをどう始末をつけるのかと思っていたら、実にお気楽に解決してしまったのもいただけない。全体として、とにかく甘すぎる。唯一良かったのはヴィンス・ヴォーンの怪演くらいか。トラボルタも頑張っていたことは頑張っていたのだけれど、ラジー賞にノミネートされてしまったのは作品の粗のツケをスターとして一手に回されてしまった感じ。まあ、時間も89分とコンパクトだし、暇つぶしくらいにはなる映画ではある。ところで、ブシェーミはどうしてこの映画に出たのであろうか。
【T・O】さん 5点(2002-10-25 17:21:55)
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