聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― の オオカミ さんのクチコミ・感想

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聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実― の オオカミ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2011-12-23
ジャンルドラマ,戦争もの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 なんだろう、この「すかすか」した印象は。今はないものを描くにはCGに頼るしかないんだろうが、冒頭の長門の俯瞰以外にワクワクさせるものがなかった。とくに空母からの発着がなんともちゃちな描写だったし、空中戦の迫力もいまひとつ。真珠湾攻撃など300機以上の大編隊がスカスカ! CGならいくらでも増やせるだろうに、数機が写るだけ。「トラ・トラ・トラ!」の発艦シーンの美しさ(実写だぜ!)を観ているだけに非常にもの足りない。最後通牒が間に合わない緊張感もないし、なんにしてもスケールの大きさが感じられない。ミッドウェーにおける飛龍の奮戦も戦果報告でサラッと流されてしまったし、あれじゃ多聞も浮かばれまいって。
ただ、甲板上や艦橋のシーンで海の上にいる感じ(微妙な揺れ感や機関音など)、航空機のコックピット内での臨場感は感じられた(はめこんだようなちゃちな背景合成には感じなかった)。あと、赤城の艦橋はよくできていた。海上撮影は「おおすみ」や「くにさき」の甲板を使ったのかしら?
ガダルカナル戦で名前だけで金剛、榛名って出されてもあの一瞬じゃどれも「戦艦が主砲を撃ってる」としかわからんし、比叡と霧島が沈んだ(太平洋戦争で初めて沈んだ戦艦)のがわからない。そういやミッドウェーでも加賀と蒼龍の扱いがひどかったな。
それから、アメリカ人がひとりも出てこなかったのは違和感がある。その辺も緊張感を欠く要因になっているのではないだろうか。
さらに、五十六個人のエピソードとして懐中時計の話が出てくるが、あれは奥さんじゃなくて愛人に渡したものだよね。そういう細かい史実の捏造があるのも「美化」してるという印象を強くしている。そして肝心の最期だが、これも三船敏郎版の強烈な印象が残っているので本作は淡泊すぎる気がする。三船は目が血走っていたからね。軍神に祭り上げる必要はないが最期くらいもっと強烈にアピールしても好かったんじゃないかな。
オオカミさん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-08 18:44:37)
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