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《ネタバレ》 ヨーロッパのメジャーな国(英独仏伊)などに隠れてしまった国の第二次世界大戦モノというのは、なかなか観ることのないモノなので、それだけに何が描かれているかが重要だと思います。本作はチェコの空軍兵士が、国がナチスドイツに併合されたためにイギリスに亡命してドイツ軍と戦うというストーリーなわけですが、よそ者として亡命先でもなかなか受け入れられないシーンや、話の前後として挿入される、戦後の強制収容所での迫害など、なかなか語られなかったことが描かれているのは素晴らしいと思います。不倫話は余計なエピソードという気が(私は)しますが、行方不明だった夫が車椅子で海軍の制服を着ているシーンでは、思わずニヤリとしてしまいました(ロイヤル・ネイビーの伝統だね)。空中戦のシーンは、ビデオで観たので、スピットファイヤー以外はよくわからず、特にドイツ軍のメッサーやフォッケは形状やペインティングがあまりわからず残念です。マニアの人にはわかったのでしょうか? 映画としては、バトル・オブ・ブリテンの日常生活と戦後の強制収容所とが交互に出てくるので、その辺を(見る側が)どう乗り切るかがポイントだと思います。個人的に印象に残ったのは、主人公が飼っていた犬に、二度に渡って帰れと追い払うシーンですね。とくに、生きて帰って出会えた二度目の出会いのあと、元恋人の子供の元に犬を残す優しさには泣けます。
【オオカミ】さん 8点(2003-11-17 00:31:11)
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