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やっぱり前作に比べて緊張感が薄れるのは、ジャングルが出てこないからでしょうか。アメリカの敵はアラブのテロリストか、コロンビアの麻薬王、あるいは旧ユーゴスラビアの軍人という図式ができあがりつつあるんでしょうかね(苦笑)。ご多分に漏れず本作はその中の三つ目が敵になります。”アメリカの論理”による暗殺の図式は相変わらずなんですが、今回はベケットがその論理にべったりではなく、多少の葛藤と、人間的な感情の涙を見せるというのが進歩なのでしょうか。前半、意外なほど簡単に暗殺が終了し、これは何があるんだと思っていたら、相変わらずCIAらしい下らない作戦を考えるなあという印象です。逃走劇の緊迫感が今ひとつ盛り上がらず、後半の廃墟での狙撃合戦もジャングルほど緊迫感が感じられなかったのはなぜでしょうね? てっきり間に合うと思っていた敵の援軍もただのお見送りに成り下がるし、作戦を立てたCIAのその後も何も出ず、かなり欲求不満の残るストーリー展開となりました。
【オオカミ】さん 6点(2004-03-15 12:00:12)
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