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カンヌ映画祭で「レイル・ドール賞」と「なんたらかんたら新人賞」を受賞したらしい。両方ともまったく知らない賞だけど。頑なに「自分らしく」あろうとする女と、そんな女に惹かれ、また振り回される二人の男を描いた作品。必要以上に「自分らしくある」という事は、時として傲慢なものである。主人公の女を普通の常識に当て嵌めた時、一番人間が出来ているようで実は一番人間が出来ていない。しかし彼女はそうした事実を「他人の評価なんてどうでもいいじゃない」と一蹴する。そうしなければ、彼女の心はぺしゃんこになってしまうからだ。この映画は三人の人間が、お互いの弱さを容赦なく攻撃する。それぞれの弱さは、どれかひとつは自分にも覚えがありそうな弱さだ。まるで自分が言われているような錯覚を覚える。自分の弱さと正面から向き合いたい時に、この映画を観ると良いかも知れない。
【C-14219】さん 8点(2004-09-27 22:04:00)
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