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《ネタバレ》 原作未見。スタイリッシュに宇宙航空史の紹介からはじまるところは「おっ」と思わせたのだが、そこが盛り上がりのピークだった。まず前提として「六太が宇宙に行って何をするのか?何ができるのか?」ここをはっきりさせておいて欲しかった。「宇宙への漠然とした、しかし強い憧れ」「兄弟の夢」だけで、あの強引な展開を納得するのは難しい。ムッちゃんを演じる小栗旬はとても良かったのだけど。逆に、ヒビトの岡田将生はどうも表情に険があり、嫌な奴に見えてしまった。そこも物語に没入しきれなかった一因。
また、六太パートと日々人パートにあまり繋がりが感じられず、とくに日々人のアクシデントは映画的な要求からとってつけたようで(2025年にNASAが月で使う車両が崖の存在を検知できないのか?階段を検知すると転回するルンバ以下じゃないか)、激しく萎えた。 ただそれはそれとして、日々人が青く輝く巨大な地球に照らされるシーン。あそこは良かったと思う。あの映像が(何ができるのか不明な六太を宇宙飛行士として選抜する動機とは全く別の話で)「理屈ではない。宇宙は目指すべき場所だ」と語っているように感じた。あの映像でこの映画は(自分の中で)だいぶ救われた。全体として頑張っていた演者にも敬意を払いたい。 【C-14219】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-11-19 10:35:30)
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