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《ネタバレ》 ストーリーではなく映像を楽しむ作品なのだと思えば、まあ、これもアリかなと思う。とにかく色にこだわっているみたいだし。ワイヤーアクションはやっぱりやりすぎで変だったが、衣装が「動き」を最大限に引き立てて、大変美しかった。あと、統一された秦の軍勢の描写が非常にインパクトがあった。まるで、かの兵馬俑の人形たちが動き出したかのような、壮大な夢のような、映像だった。ただ、主人公があまり強そうに見えなくて、秦王が一生懸命にセリフで「殺気」を強調してくれるのだが、そのわりに緊張感がイマイチだった。残剣と飛雪のストーリーも安易で、真実を少しずつのぞかせていく演出なのだろうが、だんだんしらけてきた。とにかく、ストーリーは全くダメ。まあ、秦王が「残剣という知己を得たからには、死んでも悔いはない」と言い出すところなんか、中国史風というか、漫画的というか、お約束ながらカッコイイと思えたけど。それに、中国の映画としては珍しい「端正で凛々しい始皇帝」なんていうものにお目にかかれて、非常に嬉しかった。このノリで他の歴史モノもつくってくれないものだろうか。曹操とかを、こういう美形にして撮ってくれ。
【ルクレツィアの娘】さん 4点(2004-02-25 21:12:13)
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