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《ネタバレ》 邦画を映画館で見るのは昨年に見た「感染」「予言」以来で、今回もその映画に引き続いて佐藤浩市さんが出ておられ、この映画でもいい味を出しておられました。会議室のシーンは脇役をやらせたら素晴らしい(主演ができないとかそういう意味ではなくセリフが少なくても存在感があるという褒め言葉です)人たちがたくさん出ておられ、画面がものすごく緊張感があるように見えました。護衛艦「いそかぜ」のシーンがインパクトが大きいだけに、刻一刻と危機が迫っているが慎重な決断が迫られる政府側の緊張感を会議室という狭い空間を使って、しかもそんなに長くない時間でより良く伝える必ために選りすぐられた豪華脇役陣が必要だったのでないかと思いました。どうしても護衛艦の中での活躍が目立ちますが、会議室での佐藤浩市さん演じる男とその上層部とのやりとりもなかなか見応えがありますので、これからご覧になる方も岸部一徳さんのコミカルな演技にも注目しつつご覧になって頂きたいです。そして、メインである護衛艦の中での攻防戦は真田広之さんや寺尾さん、中井さんなど以外にもいい演技をされている役者さんがたくさんいてかなり見応えがありました。真田さん演じる仙石の人間臭さがとても身に染みるシーンがたくさんあり、特に敵である者であっても、殺す前に相手も人間だということを思い出すように、勝地涼君演じる対テロのために訓練された隊員に諭すシーンがお気に入りです。ただ単に敵を倒せば良いのではなく、相手の気持ちを変えることも試みようとする仙石の姿勢にも好感が持てました。真田さんは元々アクションも経験されていたことが多いこともあってかなり戦っている姿は迫力がありましたね。まあ刺されたり撃たれたりしているのにも関わらず若干不死身度は高かったような気はしますが・・・(笑)今いろんな日本人俳優が世界で注目されつつありますが、真田さんもその一人で海外でのお仕事も増えてるようですが、個人的にはこの作品のように邦画の面白さをもっと国内・国外問わず伝えて頂けるような邦画作品に出てもらいたいなぁと思いました。と偉そうなことを言った私ですが、邦画をそんなに多く見ていないので反省しないといけませんね(汗)
【はがっち】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-01 16:09:47)
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