バタフライ・エフェクト/劇場公開版 の はがっち さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ハ行
 > バタフライ・エフェクト/劇場公開版
 > はがっちさんのレビュー
バタフライ・エフェクト/劇場公開版 の はがっち さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バタフライ・エフェクト/劇場公開版
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2005-05-14
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 予告を見たときからこの映画を見たくて見たくて仕方なくて、でもアシュトン・カッチャー君の今までに出ていた映画はラブコメが多くて、そのイメージを払拭したいがためにこういうシリアスな内容の映画を選んだという思惑みたいなのが、私の頭の中によぎってそれにひっかかってはいけないと強がっていました。しかし、オアシスの「Stop Crying Your Heart Out」を聞く度にその強がっていた頑なな姿勢は少しずつ溶かされ、ついに公開終了直前(関西某所)に見に行きました。見終わった後、私は自分自身がとても恥ずかしくなりました。こんな良い映画を見るのを我慢していたなんて(笑)何度も何度も過去に戻り自分で現在・未来を変えようとする主人公、しかし過去の記憶が脳内で書き換えられる変化に伴い内出血が起こり彼自身の命が危なくなる。でも彼はやめようとしない。それは誰もが持っている「今思うとあのときこうすれば良かった」という過去への後悔という想いと誰よりも愛する女性ケイリーを守りたいという愛という想いがそうさせている、そしてその女性を守るために彼がとった悲しい方法に私の心は悲鳴をあげていました。「悲しすぎる、どうにかならんのか!」と・・・(汗)涙は出ませんでした。それはたぶん私には彼のような何もかも犠牲にして守りたいと思えるような愛する人がいないからなのかもしれません。でもこの映画には「蝶の小さな羽ばたきでも、地球の裏側では嵐を起こすもある」という、「自分自身が起こした些細な行動はいずれ大きな意味を持つことがある」ということを改めて教えられました。たぶんアシュトン・カッチャー君もそういうメッセージ性の強いところにひかれたんだと思います。もがき苦しみながら神に逆らうような行為を繰り返し、その結果罰ともとれるような体の異変に苦しむ主人公を熱演している姿を見るとこの役は彼にしか出来ないと思ってしまいました。たぶんデミ・ムーアのこともそこまで愛しているんでしょう(笑)人とはやり直すことができない過去への後悔や悲しみを背負ってでも生きていかなければいけない悲しい生きものなんですね、きっと。でもそれでも生きていけるのは未来への希望や現在存在する愛などの支えがあるからなのかもしれません。なんか「素晴らしき哉、人生」以来の人生観の変わるような映画でした。
はがっちさん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-29 17:13:16)(良:3票)
はがっち さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2007-05-04スパイダーマン39レビュー6.38点
2005-10-02シン・シティ6レビュー6.53点
2005-08-01亡国のイージス8レビュー5.12点
2005-06-07フォーガットン8レビュー4.11点
2005-05-29バタフライ・エフェクト/劇場公開版9レビュー7.49点
2005-03-19スパイダー6レビュー5.50点
2005-03-19ソウ2レビュー7.09点
2005-03-12セルラー9レビュー7.07点
2005-02-15堕天使のパスポート7レビュー6.17点
2005-02-14LOVERS7レビュー5.96点
バタフライ・エフェクト/劇場公開版のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS