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《ネタバレ》 映画を見終わって「本当に見て良かった」と思える作品は、今までにたくさんありましたが、この映画はその中でも絶対に忘れることができない生きていくための力をもらった映画になりました。今でも瞳を閉じると鮮明に思い出すことが出来る印象的な場面の数々、今でも耳を澄ませば自然に聞こえてくるラブソングの数々に、物語だけではなくいろんな映画を盛り上げる要素においても大満足でした。映画の冒頭の語りから私は涙が零れ落ちそうで大変でした(笑)「世の中は憎しみや貪欲に溢れているけれども、果たしてそれだけだろうか?」という問いかけを映画を見る前にされていたら、「悲しいかな Yes!」と答えていたでしょう。私自身、まだ恋愛経験に乏しく、どこか恋とか愛とかは映画やドラマだけのことで、実際の人間関係はどこも憎しみや欲にまみれている嘘の関係だらけだと歪んだ考え方をしてしまっていたので、恋や愛を信じる事はしていませんでした。恋愛映画やドラマを見てもそのときは良いなぁと思っても、しばらくたてばまたいつも通りの悲観的な歪んだ自分に戻っていました。しかし、この映画で描かれている愛は、必ずしも幸せで美しいとは言えない愛や恋であっても、前向きに生きていく糧を愛や恋に見出そうとさせる力を持っていて、私自身どこか救われた気がしました。19人が織り成すそれぞれの愛のカタチは、映画の宣伝にも使われていましたが、見る人にどこか似ていて一人でも多くの人にこの映画を見て前向きな気持ちになって欲しいと思うくらい私自身はこの映画に影響されてしまいました。そして、映画を見てからもいつも通り不器用に生きている日々が続いていますが、「Love actually is all around」という言葉を胸に少し人生に前向きになった私がいました。
【はがっち】さん 10点(2004-02-16 00:36:28)(良:4票)
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