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私は殺人は勿論嫌いです。でも、タランティーノ映画は好きです。幽霊の存在は信じていません。でも、「ゴースト・ニューヨークの幻」は好きです。何故ならそれは映画であり、ひとときの楽しさを与える娯楽であるから。でもこの映画は、「娯楽だから」で割り切れない。虐待や放置が大問題となっている今、センチなお涙頂戴映画で、「七歳児程度の知能しかなくても、子供を育てられる」といい切ってしまうのは、恐ろしい。例えばジム・ジェリダンの「マイ・レフトフット」の描き方と比べると、圧倒的にこの映画の監督の目は甘い。こんな表面だけのつくりで観客が感動すると思ったら、大間違いだ。・・・と散々書いておきながら、つい最期まで画面に釘付けになってしまったのは、ダコタ・ファニングの素晴らしさ! 絵本の中の女の子みたいに可愛くて、強くて、ちゃんと演技している。目の表情がクルクル変わって、愛しくなる。ショーン・ペンは勿論「上手いな」と唸らせる演技なんだけど、それを凌駕してしまうみずみずしさがあった。「名子役」で終わらずに、いい女優さんになってもらいたいです。
【ともとも】さん 4点(2003-12-11 01:13:54)(良:2票)
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