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《ネタバレ》 おもしろかった! ミュージカルというと、遠い世界のお綺麗なお伽話というイメージが強く、敬遠しがちだったのだが、女の欲望とあさましさを、ウィットたっぷりに、かなり深刻な状態も、気合いと美貌でふっ飛ばすこのパワーと音の洪水には、ミュージカルの概念を変えてくれるに充分だった。映画館にテーブルを持って来て、上質な椅子に座り、洋酒を片手に見たら最高でしょう。駄菓子菓子! レニーとギアは完全にミスキャスト。そこそこ名の売れた女優を使わない事には、観客を動員出来ないのだということは判るが、広いアメリカ、金髪で可愛くて小悪魔的で、歌と踊りが上手い女の子なんて、掃いて捨てる程いるでしょうに、よりによって女デニーロを使わなくちゃならないんだろうか。甚だ疑問だ。最期に二人で踊るシーンが、力量差が歴然としすぎて違和感大。ここがビシッと決まらないと、前置きの二時間が意味を成さなくなると思う。リチャード・ギアの「イイ男弁護士」は食傷気味。もういいかげん年齢なんだから、そろそろ農家の好々爺役にでもシフトチェンジした方が良いのでは? それに比べてキャサリン・ゼダ=ジョーンズは最高に素敵でした。冒頭のダンスと女囚のタンゴの魅力的なこと! 「マイケル・ダグラスの幼妻(?)」という少々いやらしいイメージは払拭され、いきなりファンになってしまいました。彼女の助演賞は妥当でしょう。しかし作品賞には疑問が残る一作です。
【ともとも】さん 7点(2004-01-14 23:47:24)(良:2票)
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