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ストーリーは、ここ数年のディズニー(ピクサー除く)の中ではかなり良い方。きれいごとと言ってしまえばそれまでだけど、全てに「愛」の気持ちをとか、隣人を兄弟の様に愛そうとか、報復する事は幸せに繋がらないといったメッセージの数々は、子供に見せる映画を選んでやる親の立場として、素晴らしいと思える。しかし絵がいただけない。コーダの表情、可愛くない。キナイのデッサン、どう見ても狂ってる。人間の動作、ぎこちない。多少キャラが立ってると思えたのは、ヘラ鹿の二人(鹿?)組だけ。設定上仕方ないのだろうが、トーンが終始茶色で、「ディズニーストアに行って、ブラザー・ベアグッズを買おう」とは思えない。夏に見た「ニモ」に明らかに見劣りする。頑張ってくれよ、本家! 天童よしみの吹き替え歌も、思ったより綺麗だったし、フィル・コリンズが歌う日本語を劇場で聞けたのは貴重な体験だった。良い所は沢山あるのに、アニメーションの命である「絵」の手抜きっぷりが、何ともおしい一作。
【ともとも】さん 6点(2004-04-05 16:58:01)
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