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《ネタバレ》 この作品の中では、戦争も宗教も周辺人物の死もほのかなロマンス的交流も、すべてが少女視点からの素朴な淡いトーンの観察眼で統一されている。その半ば期せずして生まれた奇跡的な融合により、この作品は、多様な解釈と拡がりのある世界を生み出し、後世に語り継がれるものとなったと思う。鳥肌が立ったのは、ラストでついに(しかもさりげなく)発される「ママ」の一声。あそこで少女は何を認識したのか、それまではどのようなことを考えていたのか、物語的な興味は尽きない。もっと分かりやすく泣かせにかかる内容を予想していたのですが、意外に奥の深い作品でした。難点は、少年の家族の描写が妙にコメディチックなこと。あの辺はもっと普通でよかったと思う。あと、やはり、邦題とテーマ曲では得をしていますね。
【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-30 02:46:34)(良:1票)
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