キング・コング(2005) の へちょちょ さんのクチコミ・感想

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キング・コング(2005) の へちょちょ さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 1933年オリジナル版を未見の方なら更に2~3点UPするかもしれないけど、生憎とこちとらウィリス・H・オブライエン渾身のクリーチャー・アニメーションに刮目させられまくった身なもんで。先ず本作の最も駄目ダメな点は、他の方も御指摘の通り「アン・ダロウがコングを恐れなくなった上にあまつさえ同情する」という悪しき1976年ギラーミン&ラウレンティス版の改悪点を踏襲したこと!何考えてんだ?ピーター・ジャクソン!ナオミ・ワッツに気を遣ったのか?それともお涙頂戴でハートフルにってか?33年版をリスペクトしていると標榜するのなら絶対にやってはならないミスだろ?お蔭で見る者のコングへの恐怖が80%ダウンだ!「アンと間違えて女性を掴み上げ人違いと分かるやポイ」の場面も路上でやっちゃあ台無し!アレは高層ビルの途中でわざわざ就寝している女性を掴み、違うとばかりポイと放り投げられた女性が転落死するショッキングさによってコングの自己中な身勝手さと得体の知れぬ怖さが際立つ名場面なんだろうが…!もう一つ、大事な点だが本作は大筋で33年版をリメイクしているという点。つまり、劇中で如何にアンやドリスコルやデナムがジェットローラーコースターの如く危機また危機に見舞われようと”絶対に死なない”ことが旧作知ってる観客にはモロバレということだ。それだけに首長竜スタンピード(大暴走)場面にも、T-REX団体さんで3匹登場にも、谷底のクモガニ襲撃場面にもスリル以前にくどさと生理的不快感が増幅され「大概にせんかい!」と言いたくなる。特に首長竜スタンピード場面は一頭ならともかくあれだけの数が暴走しているのに巻き込まれたデナムとドリスコルが絶対に踏まれない辺りはやり過ぎ、ワザとらし杉!しかもあんなヤバい局面で同時にラプトルが襲ってくる?絶対ありえねー。もうね、ハラハラするどころか一気に醒めた。あと、微妙にスパイダーマン入ったコングの動きもヒヒかクモザルみたいで軽々しく重量感に欠ける。巨大生物同士の闘いが取り入れられた分だけ76年版よりゃナンボかマシではあるが、それ以上でもそれ以下でもない。もしもオブライエンの消したい過去「コングの復讐」までリメイクしたら、アンタを本物のオブライエン・フリークだと信じてやるよ、ピーター・ジャクソン!
へちょちょさん [DVD(字幕)] 5点(2006-12-10 02:04:52)(良:3票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2012-01-28100挺のライフル6レビュー6.00点
2010-02-21フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ8レビュー6.77点
2009-03-10クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦5レビュー7.93点
2008-03-17300 <スリーハンドレッド>4レビュー6.07点
2007-08-29惑星大怪獣ネガドン5レビュー5.77点
2007-07-27少林寺25レビュー5.85点
2007-07-25続・少林寺三十六房4レビュー5.37点
2007-06-26座頭市地獄旅7レビュー7.00点
2007-05-25ピカソ-天才の秘密10レビュー8.45点
2007-04-07県立地球防衛軍4レビュー5.50点
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