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モンゴメリー・クリフト扮するジョージ・イーストマンは何故シェリー・ウィンタース演じるアリスに殺意を抱いたのか?明白である。芳紀19歳のエリザベス・テイラー演ずる令嬢アンジェラに魅せられたから。二人を比べてどっちを取る?どう考えてもアンジェラに決まっているじゃないか!!しかし、この美少女と結ばれるにはアリスが邪魔だ。だが、妊娠させてしまったからには簡単には別れてくれそうもないし、何より関係をアンジェラにバラされては元も子も無い。こうなったら…アリスを殺すしか…。ジョージの思考回路を台詞ナシで観客のヴィジュアルに直に訴えて実に抜群の説得力!!それ程までに本作でのテイラーの美貌は溢れんばかりの輝きを放っているというコト。シオドア・ドライサーの原作「アメリカの悲劇」はジョセフ・フォン・スタンバーグ監督によって1931年に同名で映画化されており、コレ又傑作だが、本作も名匠ジョージ・スティーブンスの手により、勝るとも劣らぬ名作の風格を備えていると言えよう。強いて言えば、レイモンド・バー演じる検事のオーヴァー・アクトは本作の静謐さをブチ壊しており、何とも目障りなのが玉に瑕。よって1点マイナス。
【へちょちょ】さん 9点(2003-02-24 04:24:25)(良:1票)
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