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レビュー情報
アル・カポネの逸話を下敷きにアーミテージ・トレイルが書いた原作を、伝説の富豪兼プロデューサーとして名を馳せたハワード・ヒューズが制作し、当時36歳の若きハワード・ホークスが実にダイナミックに監督したギャング映画の傑作がコレ。1983年にデ・パルマが「スカーフェイス」のタイトルで設定を現代化して(パチーノ主演で)リメイクしたが、このオリジナル版には遠く及ばぬ冗長な凡作。トニーを演じたポール・ムニの醸し出す凄味・狂気は本作が今を去ること70年前の作品という事実を踏まえれば見事と言うほか無かろう。しかし、本作とリメイク版との最大の差はトニーの舎弟役をニヒルに演じたジョージ・ラフトの(コインを指で弾く独特のポーズが実にキマった)圧倒的存在感に尽きる。本作で一気にブレイクしたのも納得!リメイク版のスティーブン・バウアーなんぞ比較対象にすらならないw。そして何よりもホークスの畳み掛けるかのような簡潔にして要領を得たテンポの良い演出で93分を一気に観せるってか魅せるのが矢張り最高!!ベン・ヘクトの練達のシナリオも貢献度大。以後の犯罪映画に与えた絶大なるインパクトに敬意を表して…9点!
【へちょちょ】さん 9点(2003-07-28 03:39:15)(良:2票)
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