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《ネタバレ》 先ず何と言っても邦題が素晴らしい。原題はピア・デゲルマルク演じるヒロインの名前そのまんまで何か味も素っ気もナイ。内容を簡潔・的確に表現した名邦題と言って差し支えないだろう。内容としては実話を元にした駆け落ちモノ兼心中モノということでそのデスペレートな重さが評価を二分するかと思う。個人的にはヨルゲン・ペーションの色彩感覚に満ちた鮮やかなカメラワークとエルヴィラ役ピアの清新極まりない演技に加え、大好きなモーツァルトの「ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467」第2楽章が映像に絶妙にマッチして陶然とさせられた。直後にラストの二発の銃声で横面を思いっきり往復ビンタ食らわされたかの如き衝撃を受けたけど。近松の世話物の世界にも通ずる気がする悲恋モノの佳作に…8点。
【へちょちょ】さん 8点(2003-10-31 03:54:44)
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