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ジョン・ウェイン演じる牧畜王ジョン・チザムが主人公、なんでしょうけど、正直、影が薄いですねえ。どっちかってと、ビリー・ザ・キッドの方が物語において中心的、かな。それに、銃の撃ち合いなんかも結構あるのだけど、ヒトがムヤミにあっさり死にまくって、かえって盛り上がりに欠けたり。という訳で、正直、前半はピンと来ないのですが・・・クライマックスは一転、ものすごいんです、これが。追い詰められ店舗内に立てこもったビリー・ザ・キッドの繰り広げる銃撃戦、そして彼の危急に○○をひきつれて駆けつけるチザム(ジョン・ウェインのアノ映画を彷彿とさせるシーン!)。しかもそれだけ盛り上げておきながら、最後はジジイ同士の取っ組み合い、ってのがまた良いですな(かなり代役クサイですけど)。で、ラストシーン、「いつもの位置」にピタリとはまり込むチザム氏の姿で、映画は締めくくられる。そのジョン・ウェインの横顔に、「やっぱこのヒト、日本で言えば、人間国宝だよなあ」なんぞと思ってしまうのです。映画自体もまた、そういう気持ちがフト湧いてくるような、懐かしテイストの作品でありました。
【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-05 22:33:27)
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