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観た時にはこれといって予備知識の無い状態だったのですが、途中に挟み込まれるファンタジックなシーンを観て、「あ、これはまさに『トト・ザ・ヒーロー』ではないか」と思い、観終わって調べたら案の定、同じ監督、これを機会にジャコ・ヴァン・ドルマルの名前を認識することとなりました。いや~同じ監督の作品だと気づくなんて、ボクの映画鑑賞力もたいしたもんだなあ(←オイオイそんなの気づいて当然やんけ!という気持ちもフツフツと沸き上がるのだがこの際強引におさえつける)、と人が思うとき、ついその映画を褒めたくなるものである! いや、ま、別にそんなつまらない理由で褒めるのではなく、本当に素敵な映画だと思っております。「異文化交流」のひとつの例として、ここではダウン症のひとと、いわゆる我々「普通」のひととの交流が取り上げられています。別にこの映画を観たからと言って、両者の間にある垣根が完全に取り払われちゃう!などと安易に考える事はできませんが、この映画は、その垣根の存在を我々に強烈に認識させます、そしてその垣根は、常に我々の側に存在しているのです。実際にダウン症のひとが出演してあの役を演じきり、あの笑顔を見せてくれてこそ、観るものにこれほどの強い印象を残すことが可能となったのでしょう。ところで性的な内容まで含まれる事に関しては賛否両論あるようですが、私も、これは映画のバランス上ちょっとやりすぎ(=この映画でそこまで盛り込むのは、欲張りすぎ)かな、と思いました。
【鱗歌】さん 8点(2004-04-24 23:11:20)
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