鉄砲玉の美学 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

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鉄砲玉の美学 の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鉄砲玉の美学
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1973-02-10
ジャンルドラマ,青春もの,ヤクザ・マフィア
レビュー情報
《ネタバレ》 とある関西の暴力団が九州進出を狙うにあたって、チャカと100万円を持たせた若造一匹、宮崎に送り込む。若造はどうせ現地の暴力団とトラブル起こして殺されるから、それを口実に組織として九州に乗り込もう、という寸法。そこで白羽の矢が立ったのが、テキ屋でインチキ商売している、渡瀬恒彦。
作中では、彼が宮崎でグダグダな生活を送る様が描かれていて、普通のヤクザ映画のような派手な抗争はありません。早口の関西弁をまくし立て、時に狂犬のような表情を顕わにしつつも、散財しながら気儘な日々を送る彼。
そんな彼の日常の裏で、組織は組織の論理で動いており、何も知らない彼は気がついたら追い詰められた存在となっていて。
せっかくの拳銃も出番がないまま、結局はロクな使い方をせず、自らの破滅への引き金を引く事になってしまう。
タイトルは「鉄砲玉の美学」ですが、これは一種の皮肉なのか、鉄砲玉は鉄砲玉として死んでみせて初めて存在価値が出る。鉄砲玉が帰ってくることなど許されない。
鉄砲玉になりきれなかった、しがないチンピラのお話でした。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-07-04 10:22:39)
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