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これはもう、本当に愛すべき映画。お約束ギャグ、不条理ギャグ、何でも取り揃えて笑いの連続、可笑しくてしょうがない。しかし観てるうちに何とも言えない理由不明の涙が込み上げてきます。設定にしろストーリー展開にしろ実に秀逸で、もう一本別の映画が作れそうな程、アイデアが凝らされています。この映画の日本での扱い、ヴェベール監督自身による米国リメイク版に比べて悪いようですが、何故でしょうね。ストーリーはほぼ同じ、どちらも間違い無く面白いと思いますが、大きな違いはラストシーン。味があります。雄大なアルプスの山々を背景としたドジ親父の姿、何となくジュリー・アンドリュースをすら彷佛とさせます(そんなバカな)。あと、アメリカ映画を見慣れてしまっているせいかもしれませんが、こういうコメディ、フランス語の方がよりユーモラスに感じられるし、パトカーのサイレン音すら、フランス警察の方がコメディにマッチしてる気がしてくるんですよね。というわけで、この原典版とリメイク版、どちらが上ということはないのですが、個人的に思い入れがより強いのは、やはりこちらですかねえ。
【鱗歌】さん 9点(2003-12-29 20:14:41)(良:1票)
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