M:i:III の すぺるま さんのクチコミ・感想

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M:i:III の すぺるま さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 M:i:III
製作国,
上映時間126分
劇場公開日 2006-07-08
ジャンルアクション,サスペンス,アドベンチャー,シリーズもの,スパイもの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 もはやスパイ映画ではないのでは・・という最大の疑問は無視するとして、これは限りなく充分に楽しめるアクション大作だ。
トム・クルーズってこんなに凄いんだ・・というよりこの人どうなっていきたいんだろうとか思ってしまう。この映画はスバラしくトム様マンセーの映画なのだけど、そのために次々と積み上げられていくアクションシーンだが、何だか微妙にズレてることに気がつく。最初の救出作戦、そっか一人一人やっつけてたら限が無いし、時間ももったいないもんね。そうだよ機関銃三つ一気にぶっ放せばいいじゃん、とトム様の活躍はほぼ記憶から薄れるくらいの暴れん坊。更にバチカンでは作戦云々より、フィリップ・シーモアホフマン・マスクの制作過程から変装、あれが凄い。今まであのマスクを外すシーンはちょくちょく出てきてたけど、あれをセットするのをじっくり見せたのはこの映画が初だろう。そして更にはラビットフットとやらを盗むときに関して言えば「盗んだ」という台詞ひとつで片付けてしまうという潔さが気持いい。そして最後なんかは妻にやっつけさせちゃう。なんだかこの映画は微妙にズレてる。しかしそこが面白いんだ。
そして何といっても、ただ横一直線に猛ダッシュをするだけのトム・クルーズをキャメラはただ横一直線に追い続けるところ、ここはやられた。いま、これだけ人間の肉体を克明に映し出した映画はそうは見ることはできない。ただ走って走って走りまくって妻の元へと走る様はスパイアクションとかそういった概念を飛び越えた、正に人がある一定のものに傾ける激しい情熱そのものだった。これは敵を倒すためではなくて、ただ愛する人の元へと急ぐという一種の青春活劇にもなりかけた瞬間だった。つまりアクションシーンのズレも全てここでの愛ってところに辿り着きたかったわけだ。
で、ラストだ。妻が言うわけだ「何で私たち今中国にいるの?」って。でも映画はこの後もダラダラ続く。ローレンス・フィッシュバーンがいい奴だったとか、一生会えないかもと言っていた友人、いやあえて言うなら戦友の妻に会えてテンションが上がる黒人とか、別に見たくないわけ、そんなの。何故あの妻の問いに「中国がハネムーンってのも悪くないだろ?」の一言で幕を下ろせないのかというところに今のアメリカ映画の勇気のなさを見た感じがする。今のトム・クルーズならこの台詞言えるはずなんだけどなぁ。
すぺるまさん [映画館(字幕)] 6点(2006-07-14 02:03:41)
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投稿日付邦題コメント平均点
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2016-09-26ハドソン川の奇跡7レビュー7.34点
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2014-05-04とらわれて夏9レビュー7.08点
2014-01-04襤褸と宝石8レビュー8.00点
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