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《ネタバレ》 原作を少し前に読んだので鑑賞。これはこれは。タイトルを拝借しただけの別物なのでは。原作の細かいところまで全てを憶えているわけではないが、全ての登場人物の印象がなんだかちょっとずつ違うような気がした。俳優さんの演技に問題があるわけではない。原作と全く同じものを求めているわけでもないのだが、根本的な所が違う気がした。軽いタッチで読みやすい原作の文章が表現しているのは、まさに軽やかに世の中を渡ってゆく優子ちゃんというキャラクターそのもので、みいみい泣く みいたん ではない。優子ちゃんは強い子とまでは言わないが、現実を認めるのがとても上手で湿っぽいところがない子だったと思う。梨花さんは梨花さんであって、ママではない。結婚式の前に実のお父さんの事を「水戸さん」と表現した箇所も違和感があった。それぞれの呼び名一つとっても、その人間関係、距離感に係わる大きな差異となる。
また、本作では「親めぐりの旅」がメインパートとなっているようで、そこに行くまでが雑と言うか、特に高校生活の部分は早瀬君に出会うためだけに描かれたようなもんで、友達や担任の先生はもはや存在が謎レベル。 バトンの受け渡し、という大枠はなぞられているが、梨花さん(ママ)の顛末が「実は昨日電話があって…」って、ここまでご都合主義とはむしろあっぱれ。 何度も言うが、俳優さんは悪くない。脚本の問題。 【ちゃか】さん [インターネット(邦画)] 4点(2025-01-09 18:48:22)《新規》
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