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宣伝の少年たちは少年兵ではなく士官候補生でした。あの当時の戦闘艦には将来の艦長や提督を目指して10代前半の子供が乗り込むの常識的な話です。決して人員不足が理由ではありません。とまあ、これは配給会社の罪であり、映画には何の罪もありゃしない。というわけで、この映画、ハセガワ文庫のフォーンブロアーやボライソーシリーズのような話の展開。小説が好きな私には小説でイメージしていた映像を観れたという1点だけで嬉しいと感じます。それに、艦長がもっとも自由に行動できるフリゲート艦艦長であるところも分かってくれている!と好感触です。また、艦長のジャックが食事の際にネルソンとの思い出を語るシーンがありますが、ネルソン提督が戦死したのは1805年の10月21日。映画の時代設定が1805年ですのでネルソンの生死はかなり微妙です。もっとも死ぬ前から半ば伝説化していたネルソンですから、食事の際の世間話で出てきたとしても、納得はします。(「戦死したネルソン」との話が会話の中に無かったと仮定してですけれど)しかし!ボロボロのネルソンの戦闘伝記があるのにはかなり冷めます。(ちなみに現実には1813年に最初のネルソンの伝記が書かれています…)おまけに、エジプトでのネルソンとの思い出も、1798年のアブギール湾の海戦を指すと思われますが、15歳程度の海尉に向かい「キミと同じ年のころ…」と語るジャック艦長は20代前半!?とメチャクチャ冷めまくりました。百歩譲ってネルソンのアガメムノン艦長時代に出会ったとしても20代後半。ゆえにジャック艦長は会った事も無いネルソンに会ったと嘘をついているのだと思ったほどです。とまあ、細かいところに目が行ってしまった私でしたが、戦闘シーンなど見ごたえがありました。女性と見るという映画ではないんでしょうけどね。
【クルイベル】さん 6点(2004-03-01 10:14:19)
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