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《ネタバレ》 共同体主義的な愛国心を持った青年が、戦争体験を通じて個人主義・自由主義へと変質していく様は、保守とリベラルの対立を一人で体現しているようで興味深かった。一般的には彼女が学生運動にのめり込んだように、若い時がリベラルで年を経るにしたがい保守化していくものだが、自分が障害者となれば福祉政策の充実を訴えたくはなるだろうし、共和党から民主党支持に変化していくのは当然だろうとは思う。ただし、自ら志願した戦争経験者が反戦を訴えるのは自分の人生を否定することにもなりかねないので、それはそれでツライものがあるようにも思えるが、主人公の場合は傷痍軍人として敬意を払ってもらえないことが大きく、運動参加による承認や高揚感によって自己を肯定したかったのではないだろうか。トム・クルーズはそういう様々なジレンマを抱えた主人公を熱演していたと思う。とても有名な作品であるのは知っていたが、重たそうなイメージがあったので敬遠していたのだが見てよかった。でも、結構評価が低いのが意外だった。
【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-05 14:23:13)
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