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《ネタバレ》 戦車に追われ、列車を追いかける一人の青年。戦場での英雄という彼の栄誉はたまたま祭り上げられたものですが、故郷に帰る道中見知らぬ人々に対して行った行為はまさしく英雄と呼べるものではないでしょうか。傷を負った復員兵を奥さんの元に引き合わせたり(『幸福の黄色いハンカチ』も顔負け!)、炎上する列車から女子供を助け出したりと。それなのに周りから批難される主人公がこの場面では凄く不憫でした。「ソビエトの体制の中で人間を描くことを許された映画」とのことですが、個人的にはハリウッド作品よりもよっぽどハイクオリティだと思いました。母親に会うという単純なことが、戦争の壁を隔ててこれほどまでに難しいとは!戦時中の青い空が目に見えてくるほど生き生きとし、そして悲しいソビエト映画の傑作です。
【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-06-17 18:40:45)(良:1票)
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