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「クローバーフィールド」は、個人的にその年の「No.1映画」に選出するくらい大好きな映画だった。
「怪獣映画」を文字通りに“新たな視点”で描き出した大傑作だったと思う。 その「クローバーフィールド」の“続編?”“番外編?”と、例によってJ・J・エイブラムスによるシークレットで彩られたプロモーションで発表された今作を期待せずにはいられなかった。 真っ当な続編というわけではないだろうことは想定していたが、その想定を超えて面食らう映画だった。 “裏切られ感”と“コレジャナイ感”も大いに漂うなかなかのトンデモB級映画だったと言わざるをえない。 ただし、その唐突なトンデモぶりも、芳しいB級臭も、概ね製作者の意図通りだろう。 ならば、この映画は成功していると言っていいのだと思う。 “前作”のファンとしては想定外のストーリー展開と顛末に対して戸惑ってしまったことは否めない。 けれど、この異色の映画世界を全編にわたって楽しめていたことも事実。 「こうなるのかな?」という予想をことごとく覆し、まさかのエンディングに繋げた映画構成は、良作と駄作の境界線上を際どく駆け抜けるようで、色々な意味でスリリングだったことは間違いない。 SFパニックと密室スリラーを“PPAP”ばりに強引に合体させた奇妙な映画世界に素直に没頭し、巨漢界の名優ジョン・グッドマンの怪演を堪能すべき娯楽映画だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-12-03 23:36:13)(良:1票)
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