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《ネタバレ》 原作はだいぶ前に読みました。あらすじ覚えていましたが、また映像で見ると違いますね。
個人的には書籍版よりも毒気は少なくなったかなと思いました。それだけに、突然の家族の事故、脳死や臓器移植・そういう家族を抱える状況などに思いを巡らせる機会となりました。娘が突然あんな事故にあったらどうする?娘の臓器提供の意思なんて聞かれたらどうする?娘の体の維持のために最新技術を使えるとか言われたらどうする?残された弟がお姉ちゃんのことで悩んでいたらどうする?娘のことに心酔するあまり周りを蔑ろにする母がいたらどうする?色んな「どうする?」が頭の中を駆け巡りました。すべて、実際にその立場になってみないとわかりませんが、私個人としては家族の立場なら生かしたいと思うし娘の立場ならもう臓器提供しますと言いたくなる。同じ人間が立場を変えて考えても真逆の意見になってしまうので、これは本当に立場次第の問題だと思う。そしてそれを周りがどれだけ尊重できるか、そういう問題だと。 電気信号を与えて体を動かしたり表情を作るということも、そこだけ見れば不気味に映るかも知れませんが、本来の目的は体を動かして身体の代謝をあげたり健康のための機能であって、そういう見方をすれば全然気持ち悪いものでもなんでもない。その結果どんどん身体の数値が改善されていく娘を目の当たりにして家族が喜ばないはずがないんだから。星野さんの彼女も、あんな見せられ方だけされればそれは誤解すると思う。 今はこうやって良くも悪くも他人事としてこんな感想を書いていますが、このような事故が本当に起きたりするのではないか、なったらどうしようと、そんなふうにどこか気持ちを引き締めつつ何もない日常を有難く感じるきっかけになりました。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-01-08 16:59:19)
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