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《ネタバレ》 取り立てて特徴の無い(と自分で思っている)女子大生が母親のふとした一言からお茶を習い始めるというお話。序盤は茶道に慣れていない若い女性がお茶に対して面白みを感じたり難しさや苛立ちを覚えたりの繰り返し。その繰り返しの中で形にはなっていない何かを感じるようになっていきます。
二十四節気を表しながら、劇中の時間も刻一刻と刻まれていくのが印象的。季節の移り変わりとともに人の時間や環境の移り変わりも同じように進んでいきます。 「立春が一年で一番寒い日なのは、昔の人がもう春はすぐそこだと厳しい冬を乗り越えようとしていたから」 という言葉も心に残る。人間の環境も、季節のように必ず春が訪れてくれればいいのですが、現実はなかなかそうはいかないよね、とも思いながら複雑な気持ちで鑑賞。さらに、 「人生で起きることはいつも突然。昔も今も。心の準備なんかできない。」 これも刺さる。分かってるつもりではいるんですが、当然のように毎日が訪れること、周囲の人がいてくれることが当たり前じゃ無いって気付くのはいつも突然。分かっているはずが、それを大事にできていない自分にも気付かされます。 今はコロナということもあり、余計に最後のメッセージが刺さりますね。お茶会で茶室に大人数で詰めて座ったり、毎年変わらない日々を過ごせることがたまらなく大切に思います。 『日日是好日』 この言葉を作った人もコロナ禍の今のような「日日」は想像してなかったでしょうね、、、 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-29 17:09:27)
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