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《ネタバレ》 原作既読です。読んでからだいぶ時間が経ってるんですが、この度prime videoで配信されてるのを見つけて鑑賞に至った次第です。
で感想ですが、原作ってこんなにコメディータッチな話でしたっけ?と戸惑うことがしばしば。確かに小説のほうでも明智さんとか剣崎比留子のキャラは浮世離れしていていわゆる「変人」として描かれていましたが、それは人に笑われたり態度がふざけている「変人」ではなかった。どちらかと言うと学者然として普通の人がしないようなことにのめり込むようなタイプの変人で、だから物語のキャラクターとして魅力があったのだと思います。映画ではこの二人が完全にネタキャラとなってしまっていて、これはもう『屍人荘の殺人』としては楽しめなくなってしまいました。じゃあ他のキャラは大丈夫だったのかと言うとそんなこともなく、全体的にコミカルにふざけた雰囲気で描かれてしまっているため、原作を読んで映画を観た人で満足する人はおそらくいないのではないかと。 と言うわけで、原作基準で評価すると0点。原作を一旦忘れて映画単体で評価するとしたら4or3点ってところですかね。 個人的に、小説の明智さんは本当に魅力的で逞しい変人というイメージだったので、映画でここまでふざけたなよっとしたキャラで使い潰されたことにただただショックです。 残念の一言。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 3点(2021-06-12 18:36:46)
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