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《ネタバレ》 あまりに哀しい結末に、すっかり映画にのめりこんだ自分は、久々に映画館で人目をはばからずに涙した。
日本人が太平洋戦争をある種の「傷」として語り継いでいるように、韓国人・朝鮮人にとって朝鮮戦争もある種の「傷」であるのだと、この映画を見て思った。おそらくそれは日本人や韓国人・朝鮮人にとってのみならず、世界中の人にとってそうだろう。人類の歴史の中で戦争の記憶は、常にある種の「傷」として語り継がれている。この映画は、その試みの中でもっとも成功した例であると思った。 戦争映画にとって戦闘シーンは命であるが、俯瞰を一切排して、同じ距離・高さからのみ映し出される独特の映像は、驚くほどの迫力だった。一方で描かれる家族への愛も、二人の主人公の素晴らしい演技から痛いぐらい伝わってきた。迫力ある戦闘の映像とヒューマンドラマを抜群のバランスで織り込んだことによって、戦争が普遍的なものであると同時に、家族に対する愛も普遍的なものであると認識させてくれる、素晴らしい映画だと思う。 【ぽん太】さん 9点(2004-06-27 00:59:39)
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