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周囲での評判があまりよくなかったので、たいして期待しないで見に行ったのだが、意外とたのしめた。主人公のレイは、とくに自分では何かを作り出すわけでもなく、結局祖父と父との葛藤に振り回されるいわば狂言回しにしかすぎないが、それはそれで映画を親しいものにしていてよかったと思う。テーマは「AKIRA」で語られていたもの(=人間の欲望、とういか「意志」の先にあるもの)とほぼ同じだったが、見せ方はもちろんまったく違っていて、痛快冒険活劇として仕上げようという心意気は見えた。それがすべて成功していたとは思えないが・・・。ただ、時代背景を意識した茶色を基調にした画はとても美しく、ストーリーと展開の凡庸さを補って余りあるものだった。もういちど映画館で見ようとは思わないけれど、テレビで放送されたらあと2、3回は見たいな~と思う。
【ぽん太】さん 6点(2004-07-20 23:46:15)
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