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《ネタバレ》 「リンダリンダリンダ」のあの娘がねぇ…、というのが一番の感想。複数の物語が全体として一つの話を…というのはときどきあるタイプなわけですが、この映画は、6つの物語の温度差というか毛色がまるで違う上に個々のストーリーの関連性も薄い(というかほとんどない)…そのくせ全体として一つのテーマを語っているというものすごく難しいタイプの映画になっています。ある物語の中で別の物語を比喩する形で「ソイレントグリーン」ネタを口走らせたり、ほとんど関係ないようで微妙に話をからませるという付かず離れず感が絶妙で、個々の話をとりあげるとありがちで平凡なストーリーばかりなんですが、その6つが組み合わさる事で無類の面白さを発揮させています。
しかもこの映画はスターシステムを採用していて6つの物語に出演する役者は基本的に共通なのですが、その配役がすごい。あえてやってるんでしょうけど、人種差なんかおかまいなし韓国人→白人役、黒人→ユダヤ人役とか普通。性差の壁すら越えて男性に女性役させちゃうとか、ある物語の主役を別の物語の劇中劇で別の人に演じさせるとか。この映画の魅力はこのスターシステムのおもしろさをおいては語れないでしょう。 とにかく「よくこんなの撮ったよねぇ」というその心意気に8点です。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-18 16:38:44)
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