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《ネタバレ》 映画自体は非常によく出来ており、
侍モノが大好きな人には特にこたえられないと思う。 私は新選組は大好きなのですがちょっとこれは趣味の問題・・ でも面白かったです。 特によかったのが脚本です。 洋画のほうを多く見ているのでこの出だしは新鮮でした。 普通は無法者や新参者が現れて街や村が荒れるんですが、 これは主役は農民たちなのです。 野武士に荒らされた村を守るために考えたのは・・ 農民たちのわずかな食料で侍たちを雇い野武士を退治してもらう。 出演者が知らない人ばかりでしたがマゲを切り坊主になる役の俳優さんよかったです。 実はこの出演陣の中で唯一知っていたのが他の黒澤作品でほとんど主役の三船敏郎。 他の作品は(天国と地獄など)演技が固くて演技力に疑問を持っていたのですが、 この役はあまりにはまっていたしうまいのでびっくりしました(苦笑) 三国志でいえば張飛みたいなおっちょこちょい。 コメデイのような前半はとても楽しかったです。 7人集めてゆく過程も面白いし戦術を練る坊主侍を中心としたやりとりもよい。 ただ中半からが長く感じてしまいました。 200分少々あるからというのもでしょうか。 野武士が来るまでのあたりがわりとテンポがよかったです。 カメラワークについてです。 さすがにハリウッドの有名監督がこぞって参考にしている映画。 構図の素晴らしさは他の(といっても侍モノ以外しか観てないけど)作品でも気になっていました。 特にいいなぁと思ったのが柵や小屋の隙間から魅せる演出。 このあと野武士は前を駆け抜けカメラは切り替わります。 ラストの坊主侍のセリフもよかったです。 「また生き残ったな」これは深いものがあります。 荒野の7人を見終え比べてみたいと思いました。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:45:35)(良:1票)
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