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《ネタバレ》 そんなに悪い映画ではないと思いますよ。
原作の「藪の中」にほぼ忠実ですし。 「羅生門」は、羅生門と藪の中を足したおいしい映画ですから、 これと比べるのはかわいそうです。 ただ、ソフィーの世界を映画で見たようなつまらなさはある。 藪の中にほぼ忠実に作ってあるので、小説に挿絵をつけたような、 硬いつまらない演出になっている。もちろんあとから作られたものもある。 それが、前半と後半。これがつまらないのが大失敗の原因のひとつ。 藪の中の真実をあのラストに解釈するのはわかる。 けどその演出がまぬけ。そこさえ生きてくればよい映画になったかも。 事務的というか、実はこうでしたと言われても、天海さんが・・ ふたりの男優より天海さんさえ切れてめだってくれれば、 そのラストも生きる。こういう妖艶な役は毒がなければ・・ 個人的に田中裕子(天城越えのときの)がいいなあ。 やっぱり羅生門のほうがイタコ出しで勝ち。(原作と比べての問題です) それが比べれないわけです。同じことをしたくないなら、 原作どうりに謎のままラストにしたほうがよかったのでは。 低評価の中わりとまともな点をつけちゃったのは、 見てる途中すごく嫌な気持ちになった(ここ重要) 金城さんは確かに日本語変ですが、表情に共感でき一緒に嫌な気持ちを 味わえました。へんかなぁ・・それはたぶんこの変な映画の中で、 唯一フツーの人だったからか。・・フツーというのもなんなんですが。 豊川さんは濃い・・主役を誰に持ってくるかですね。 どう見ても天海さん中心なので、その不足が大きすぎる。 ふたりの男の気持ちはわかるのに、肝心な女の気持ちがわからない。 でもまた小説とか読みたくなりました。ラストの解釈はこれでいいのか・・?? 【アルメイダ】さん 5点(2004-09-01 11:01:42)
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