黄金(1948) の アルメイダ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 黄金(1948)
 > アルメイダさんのレビュー
黄金(1948) の アルメイダ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黄金(1948)
製作国
上映時間125分
ジャンルドラマ,アドベンチャー,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 
あらすじを読んでいただくと想像できるのですがだいたい観てても先は読めます。


この話からよくここまで描いたものだと感心します。

映画なんてのは小説ではありませんから難しく考えないでいいのです。

単純な発想から展開していけばいいお手本、想像力はそれからです。

特に気に入ったところはハンフリーボガート役の恐ろしく面白いうまさ。

この俳優さんを観たのが初めてなので比べる人といったら・・

アラン・アーキンという俳優がいるんですが彼を思い出しました。

ヒーロー役と悪人役を使い分けられるボガートなのですが(カサブランカは有名)

この役はもう最高に汚くだらしなく本能で生きている浮浪者のおかしさがあります。

まったくの悪い人でもないので真剣に悩むところは笑えます。

頭がいいのか悪いのかわからない(お金に細かい)ボガートを中心に話が進み、

(でもノミネートすらされていないのはおかしいですよ)

真面目な(まともな)相棒と老人との3人で金塊探しの旅に出ます。


老人役もまたすごく個性的でこのウォルター・ヒューストンという俳優さんは、

監督のジョン・ヒューストンの父なんですね!顔が似てるから監督かと勘違い・・

ちなみに監督は「天地創造」でノアの箱舟のノアをやってます。

単純なのに難しい、それに違和感はありません。

なぜならその難しさとは誰もがその立場に立てば選ばなければならない難しさであり、

誰の立場が一番正統で間違ってはいないなんてのはありません。

それがロードプレイングのようでもあり普遍的な冒険モノの面白さです。

3人が同じ事を考えている場面もあり観客から見るとおかしくてたまらない。

単純でいて設定が面白いそして考えさせられる観客も参加できるドラマ。

全て意味のあるように周到に作られている。

最初の「同じ民族同士恵んでくだせぇ」から始まって、最後の意味のなかった麻布まで。

あの金を包んであった麻布からサボテンが育っているのですが、

この意味がわからないのです。

「天地創造」のヒューストンですから何か意味があるとは思うのですが・・

こういう絵心と創造性のある映画は残りますね。

観られた方で理解できて意味のわかる方いらっしゃるでしょうか・・??

アルメイダさん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-10 11:32:33)
アルメイダ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2006-09-21ルディ/涙のウイニング・ラン8レビュー7.90点
ザ・ロック7レビュー7.83点
ザ・カップ 夢のアンテナ4レビュー6.44点
最後の恋のはじめ方4レビュー6.35点
歓びの毒牙6レビュー5.50点
バーバー6レビュー6.65点
アンブレイカブル3レビュー4.56点
ダ・ヴィンチ・コード7レビュー5.05点
翼のない天使7レビュー6.23点
アンジェラの灰4レビュー5.32点
黄金(1948)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS