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《ネタバレ》
昔テレビドラマであった「神様、もう少しだけ」みたいな・・ それ以外の多くのことが全く共感ができなかったし、 あまりにも飛びすぎた最後に、(ありえない)と思いました。 主人公はかたくなに宣告した医師以外には病魔を明かさない。 最初はけなげだと思ったし入り込みかけたのだけれども、 明かさずにそのまま終われるはずがない。 そこで(ありえない)とさめてしまったのです。 要するに命の説得力がない。 最後のほうを主人公の希望的な夢と観れればよいのですが、 そういった説明もないので、 これは倒れて病院に運ばれても、うそをつきとおせられるはずはない。 ありえない自己犠牲の美に酔えないでしょう・・ ソレまでの気持ちの運びがけなげで賢いと観ていたのに、 時間が過ぎても同じように進むので悪い予感がしました。 たぶん号泣する人もいるかもしれないなぁ・・ 思わず泣けてしまったという人もいるでしょうか。 でも(ありえない)と私は思ってしまった。 それからのことを考えれば家族の心の共有を一瞬でも、 見たくはなくても見てしまう主人公というシーンも必要だと思う。 自分が真実を話せば現在の幸せが崩れる・・ それだけはしたくはないという描きかたはよかっただけに。 自分がいなくなったあとの幸せの身代わりや設計・・ 老人が考えるような自己犠牲の美学と、 一応不倫やおしゃれもしたいという若い考え。 演歌やメロドラマのような世界になってしまっている・・ よかったところはどこか感動しなかったのか・・? 感動をしたシーンは実はあったのです。 普通の人と感覚がずれているのかもしれないのですが・・ スーパーで買い物をする前半のシーンで、 彼女だけ動いていてその他の人は止まっている。 そして楽しそうに踊りだす人々・・ ここはなぜか彼女の孤独感が一番伝わってきて感動までしました。 おそらくは自分が好きな演出やツボがあれば感情移入がしやすい。 ここだけ「オープン・ユア・アイズ」の監督か?とも思ったくらい。 スペイン映画を観だすようになったのも、 実はアレハンドロ・アメナーバル監督のファンになって・・ あと・・スコット・スピードマン(プール清掃員の夫役)がまあタイプでした。 この作品では若かりし頃のジョン・レノン似かも(苦笑) 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:22:16)
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