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《ネタバレ》 H・G・ウェルズ原作の映画化といえば最近では「宇宙戦争」
オリジナル映画よりも原作に忠実です。 あの映画はリメイクがオリジナルを上回った珍しい例で、 ほとんどの映画はオリジナルのほうが面白い。 「キング・コング」もそうでした。 さてこの透明人間は誰でも知ってるようで、 この古いオリジナルを観た人はどのくらいいるでしょうか? Yahooムービーで去年観たのですが、 PCで観た映画に(動画ですね)感動までしてしまい、 また観たくなって借りてきました。 昔の映画っていいですねぇ(笑) 説明不足観客置いてけぼりの世界観で考える自由がある。 最近の作品もそうですが難解にしようとしてるだけみたいに思う。 何のためにどうやってとか(途中で説明はされてるものの) 突っ込みどころはあるものの、 そんなことは気にしなくていいという勢いがH.G.ウェルズの世界。 透明人間役のクロード・レインズの素顔は(これがデビュー作らしい) 最後の最後に出てくるのですが、 透明でなくなったときが最期だなんてなんということでしょう。 確かに極悪非道の限りをつくしていました。 セリフ回しも取りつかれたような感じで独裁者のようです。 最初は子供の悪戯程度だったのが、 存在しないことを逆手にとって悪事をつくすことに快感を覚え、 透明人間は自己に酔いしれてゆきます。 悪のカリスマを感じることもありません。 劇中でのセリフが哀しいのです。 (階段を上るときが苦労した)そう、自分も自分の姿が見えないのです。 これは想像するとちょっと笑えないですよ。 想像も難しいかも(苦笑) 他人から見られないのは当然として、 鏡に映る自分を確認できないのだから。 鏡のシーンでは4つの合成が施されています。 この時代になんというアイデア。 ただひとつタバコを吸うシーンでは体内の煙が写らないのは?? でもまあそこまでリアルにしちゃうと怖いですから(爆) さてこの悪戯から殺人までエスカレートしてゆく行動は、 今観てもどうやって撮ったんだろうかと感心します。 どうやって警官たちは彼を捕まえるのだろうか? あらゆる推理もまた楽しいじゃないですか。 おかしくて笑えるようなシーンもたくさんあるし、 それでも哀しい存在・・ 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-28 08:59:34)
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