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長尺の映像は新鮮で、自らがその場面の傍観者であるかのように感じさせられます。ストーリーはテンポ良くは進まず本当にただ淡々と、じれったいと感じさせるくらいで何度眠くなったか判りません。しかしだからこそより現実的であり、今自分が生きている世の中そのまんまの雰囲気を無くしていません。娯楽性にまい進するあまり、非現実的になり過ぎてストーリーは破綻しているという映画も最近では多いですからね。この場面にこのセリフ?というあまりにも作られたセリフは用意されてなく、本当に普通の人間的なセリフ回しであったと思います。しかし自分自身この映画がつまらないと感じたのは、人間の心境の変化にはとても時間がかかり、映画だからといって1つの場面・1つのセリフでまとめてしまうのではなく、普段自分達が生きていて感じているようなごく自然なことを忠実に伝えるために必要な「長さ」をとても大切にしていていたからであって、普段娯楽映画を観慣れてしまっていた自分が初めてこの映画に出会ってしまったからでもあるでしょう。
【ちーた】さん 3点(2004-05-20 20:34:24)
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