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《ネタバレ》 私が、この映画を恐く感じたのは、リーガンが「だうーだうー」言ってるシーンではなくって(公開当時こそ、その恐怖が世の中を席巻しましたが、今となっては、恐怖表現はむしろ大人しいレベル)、カラス神父の信仰の揺らぎの部分に、悪魔が付け入ってくるところ。神父は、信仰と人間性の間で自分の立ち位置を見失いかけていて、そして、その前に立ち塞がる最大の敵の象徴たる悪魔と対決することに。その悪魔は、彼自身の心の中に棲むものとしての象徴でもありました。だから、その結末は、あまりに悲しいのでした。暗いモノトーンの映像、たちこめる霧や白い吐息などから受けるイメージも手伝って、恐いというより、寒々しく悲しい映画としての印象が強いです。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 21:40:00)
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