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《ネタバレ》 いやいや、お見それしました。ネタ師シャマラン監督が、またクライマックスで壮大にコケさせてくれるのかな~、って期待してたワケなんですけど、なんちゅー悲しい映画なんだろ、これ。自由な社会がもたらした悲劇ゆえに、自由を捨てた人々。その中で生まれ育った第二世代に訪れる愛の悲劇。それは社会の中にある見えない不安に怯える人々の姿であり、実のところ社会の入れ子細工に他ならないのですね。映画は最後に明るい希望をもたらして終わる訳ではありません。ひとつの愛の到達点が描かれるだけ。ヒロインの、愛を動機とした行動すらも、この社会にとっては必ずしも望まれたものとは言えず、でも、じゃ、この見渡す事のできない世界で個人と社会とはどう折り合いを付けてゆけばいいのか、と。その明快な答えは描かれていないのですが、そこに描かれたのは決して絶望や諦めではない、と信じたいところです。深い味わいを持った映像のイメージに酔い、そこに暮らす人々の生を感じる映画。単なるネタ師ではなかったシャマラン監督、今後も目が離せない人になりました。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-09-14 23:33:31)
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