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映画としては綺麗で、戦争の悲しさがよく表現されていて、いい映画だったと思います。シネスコのフレームをきっちり使って、広く奥行きのある画を見せたり、フレームの中に更に枠を作って印象的な画を切り取っていったり、さすがは映像派なジュネだな、と。それにバダラメンティとのコンビも復活で、これまた綺麗で印象的な音楽を聴かせてくれますし。しかーし、ジュネのとってもヘンでこってり濃い世界を期待していたので、これはなんともまあ悪い意味でマトモな映画になっちゃってるなぁ、と。原作がある以上は仕方ないという事なのでしょうか? ジュネ流の解釈で、もっともっとヘンな映画にしちゃっても良かったんじゃないかと思うんですけどねぇ。ここまでマトモだと、まるでロメロが撮ったラブストーリーか、ノーラ・エフロンが撮ったアクション映画か、はたまたマイケル・ベイの撮ったラブコメディか、ってくらいに居心地の悪さを感じてしまいます。いつまでもコワレてなんていられないよ、っていうのなら、それはそれで淋しいなぁ。もっとも、この登場人物たくさんな映画をいつものテンポで描いたら、ついてゆける人間皆無な世界になっていたかもしれませんが。それにしても、ジョディ・フォスターそっくりだなぁ!・・・ってジョディ以外の誰でもないよね・・・なジョディ登場にびっくり。フランス語な映画にジョディが出てくるとは思わないもんねぇ。しかもあんな脇役・・・。
【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-27 00:36:03)
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