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《ネタバレ》 手持ちビデオカメラ撮りによるドキュメンタリータッチ映像は、セルマに寄り添い、やがて観客をセルマの共犯者状態に。納得のゆかない裁判、不幸を全部背負ってみせるばかりのセルマに「なんであんたはそーなのっ!?」とイライラしつつ、虚構と現実の間を行ったり来たりしていたセルマのそれ、が1つになった時にセルマの人生と映画は終わり。後には取り残されて呆然とする共犯者な観客。これって、セルマの自己完結映画なんじゃないかなぁ。いろんな人が出てきて、セルマは人と繋がっているように思えながら、実際にはそれぞれが思い込みや利己的な思考・言動に終始しているワケで、人と人との繋がりに、ある種の絶望っていうか、諦めみたいなものを感じてしまう私。それは監督の自嘲でも皮肉でもあるよーで、かな~りしたたかなモノを感じます。そんな事を色々考えつつも、最大の問題は、私がこの映画と監督が大っ嫌いだ、って事です。ん~、映画的には8点、個人的には1点なので、間を取って、と。
【あにやん🌈】さん 5点(2003-12-10 21:52:50)
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