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《ネタバレ》 何もかもボヤけた映画。これ、実はほぼ全編、晴れた夏の青空の下で撮られなければならない映画だったんじゃないですか? ところが殆ど曇天なのですね。延々と薄グレーな色調なの。更に「このカットはカメラが動きますよ」とカット頭からハンディで雑に動くので予め判る、って。カメラが被写体を適確に捉えきれていないために、登場人物の表情がどうもきちんと見えてきません。特に鶴瓶は、一体どんな表情をしていたのか、全く印象に残らない感じ。そして、そんな画面に呼応するかのように、映画そのものも輪郭が曇ってボンヤリとしてしまっている感じです。奈緒子は単なる狂言回しという役割しか与えられていないのに、その役割すらも怪しくなってしまうという悲しさ。クライマックスではその存在が消えかかってましたからねぇ。始めに天才ありきという、マンガを原作とした映画につきものの基本設定が、映画のテンションを下げてしまっていますし、最初の駅伝とクライマックスの駅伝とで、さしたる進歩を感じさせない主役他数名に、お前映画一本分何してた訳?とツッコミ。一年生クサいし。また倒れそうなところを今度は回復しちゃうってパワーがマンガ的マジック以外の何物でもない、って感じだし。マンガのチカラと映画のチカラは別物ざんすよ? そうそう、鶴瓶は凄まじいミスキャストだと思いました。別の人がやってたら1点はアップするってくらいに。
【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-02-18 20:01:59)
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