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《ネタバレ》 最初は韓国ラブコメとアイドル邦画のハイブリッド?みたいな感覚で見てたんですよね。その、邦画とは明らかに違う、あまりな韓国ラブコメっぷりにチャ・テヒョンとチョン・ジヒョン主演でソウルを舞台にしてた方が良かったんじゃね?みたいに思ったりして。つーか、小出恵介の演技がまんまテヒョン。故郷に帰るシーンでの和の表現など、あれはあれでアリなのでしょうけれど、妙な違和感が漂ってたりしますし(主人公の年齢を考えたら不自然というか、90年代にアレはないわぁ)。更にタイムパラドックスは生まれまくり、起源の消失しまくり。しかし、韓国映画的な甘くクサいクライマックスからラストを予想してたのですが、実際は樋口版『日本沈没』など足元にも及ばない恐ろしい地震のシーンも去ることながら、なんというか『アンドロメディア』にすら7点付ける私が、この映画に高得点付けない訳にはいかない!みたいな~。このデジタル生命体の悲劇の物語は、古典的に見えながら実は斬新な哲学的視点があって。メモリ内のデータとしての記憶に生身の人が導かれてゆく、もはや機械が人に近付くのではなくて、機械が人の上位に存在する物語だったりするんです。最後の最後、生身の彼女の選択に「ええ~?」と呆気に取られつつ、機械に導かれて結びついた訳で、ああ、だから機械の彼女は「天使」なんだ、って気付いて、あの後、主人公と彼女があの「天使」をどうしただろう?なんて考えたら、MISIAの歌が流れてる間、もう涙ぼ~ろぼろ。私にとって限りなく最高に近い映画(減点はゲ○ネタのせい。韓国映画と邦画の悪い欠点だよ、すぐゲ○ネタ持ってくるの)。いくら「甘い!」って言われたって、こういう映画を私が支持せずしてどうする!ってね。
【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-06-07 22:40:10)(良:1票)
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