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《ネタバレ》 前作に比べると遥かに毎度のジェームズ・ボンドに近付きました。お約束がいっぱい復活してますからね。今回思ったのは、ダニエル・クレイグのボンドはショーン・コネリーのボンドへの回帰を目指しているのかな、という感じ。ベッドのオイル美女は『ゴールドフィンガー』のオマージュなのでしょうし、『ドクター・ノオ』に次ぎ、シリーズで二番目に短い尺も、コネリーボンド的(レイゼンビー以降は2時間超が当たり前になってます)。そんな、007映画を見てるという感覚でいられるのは嬉しいのですが(前作では007として見るのが困難過ぎて途中で諦めたような状態でした)、冒頭から前半のアクションシーンでのカメラの音痴さ加減には辟易。何やってんだかワケ判りません。また、短尺ながら間延びして退屈な展開や、前作見てないとちゃんと判らない物語もマイナス、っていうか、前作を見ていながら結構忘れてて、ちゃんと思い出せないままに終わってしまいました。あと、カットバック多用し過ぎ。でも、なんと言っても粗暴な荒くれクレイグボンドは、やっぱりまだまだスマートなボンド像からは遠い気がしてしまいます。結構エージェント姿がサマになってきていますが、映画全体に漂う湿りっ気共々、シリーズを重ねたら、マティーニのように、もう少しクール&ドライな方向へ移行してくれるのでしょうかねぇ。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 21:00:15)
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