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《ネタバレ》 このテの映画を見る力、語る力がないゆえ、かなり的ハズレな事を書くかもしれませんが。映画を見ていて、ジェニファーはニーディの抱くコンプレックスの象徴、ニーディが超えなければならない(と思い込んでいる)障害だと思いました。容姿にしろ性格にしろ、ニーディとはかけ離れた存在のジェニファー、彼女が悪魔に乗っ取られた状態は、即ちニーディにとって勝利する事によってコンプレックスを克服し、道が拓けるものの暗喩だと。だけど、そうなると果たしてジェニファーは本当に悪魔に乗っ取られていたのでしょうか? ニーディは劇中、何度も幻覚を見ており、映像となっている事象がそのまま真実ではない可能性を示唆しています。とするとニーディは果たして正常だったのでしょうか? ニーディこそが実は恐ろしい存在だったのではないでしょうか? 冒頭とクライマックスに立場が逆転する描写が存在する事で、その不安が強調されます。だけど、更に考えて、そもそもジェニファーは存在したのでしょうか? ニーディと対を成すようなジェニファー、ニーディと二人で一人の人間を形成していたようにも思えます。自分の中にあるセックスに対する好奇心と恐怖が象徴されているのが悪魔のジェニファーなのではないでしょうか。これは深く考えてゆくと、どんどんと恐ろしくなってゆく映画だったりします。エンドクレジット部分だって、単純な復讐なのか、彼らは本当に悪魔と契約したのか、ニーディの思い込みによる暴走ではないのか・・・??? だけど一方で『エクソシスト』『キャリー』『プロムナイト』などのオマージュがいっぱいなホラー映画であり、青春とセックスとスプラッタというベタで固めたシロモノでもあり、セックスと酒とドラッグを戒める教訓めいた話のようでもあり、なかなか捉え様のない、私にとってかなり難解な映画として認識されてしまいました。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-08-03 22:45:50)(良:4票)
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